第1章 銃と薔薇
「…!!!」
その部屋に明かりが灯るとおぞましい光景が広がっていた。
人の皮で作られた幾つもののランプやソファ。そしてテーブル。日常のありとあらゆる家具が人の皮、しかも女性の皮膚で作られていたのだ。
そして解体途中と思われる小さな女の子の遺体。
見るに耐えれない光景で吐き気を催し、部屋の傍にあった水路へ戻した。
「これは20歳の日本人の皮で作った一点もの!アァ〜〜…美しい…。」
そう言って彼はうっとりとランプに頬擦りをする。
そして次々に『この家具のレザーは〜人で。』など狂った発言を次々と興奮気味に話している姿は皆から愛される神父には全く見えなかった。
「貴方は一体…!」
すると神父は奇妙なくらい目を見開き私を指差し『次はお前だァヨ』と恐ろしいスピードで私を壁に押し付けた。
「ぐっ!!」
「この青く透き通る海の様な目ん玉、綺麗ダァネェ…そしてこの髪…白く透き通るシルクの様な肌…素晴らしい…素晴らしいィィィィ!!!!アンサインテッド!!!!」
「す、スタンドっ…!」
「この女の皮膚という皮膚を剥いでしまえェェェ!!!」
彼のスタンド『アンセインテッド』は両手が鋭利な刃物の様な形状をしており、当たったらひとたまりも無い。
「ガンズアンドローゼズ!!!!」
「何イィィ!」
私の首を掴む神父の腕からは血が流れ、その血を見るや否や神父は背後に仰反る。その声は悲鳴でも唸り声でもなく、彼は滴る血を見ながら泣いていた。
その光景は見るに耐えないど不気味で狂気的だった。
「私の血…美しい…何という美しい赤…何者からも汚されていない…!!綺麗だ…美しい…!!!!!!」
ヒャァァっと奇妙な奇声をあげ「よぉ〜〜〜〜〜〜くみておかねえとヤられちまうぞ?」