第6章 気持ち
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『実は、、。
一緒にいるとドキドキして、突き放されると悲しくなって。
一緒にいなくても考えちゃうの。
今だって、たくさん思い出してる。
、、、櫻井さんこと。』
「、、え。まじ?」
みくの顔が一瞬真顔になる。
あ、やっぱり言わなきゃよかったと思った瞬間
「すごーーーい!!
八木恋愛なんて何年振り!?
その相手が櫻井翔!!」
『え!ちょ!声でかい!!』
「あ。ごめんごめん。
え、でも本当なの??」
良かった。怒ってない。
みくの推しと恋愛なんて、、。
『自分の気持ちを認めるのが怖くて。
元カレのことがあっ、、』
あ、この話はタブーだ。
「え、まだそんなこと言ってるの??
あの男は八木を裏切ったんだよ?
簡単にみくの誘いに乗って笑
八木よりみくの方が可愛くて好きって笑
まあ正直あの時の八木の顔も最高だったけどね笑」
『、、えっ?』
「あ、いや、なんでもない。
とにかく!もう過去のことは忘れな!!
前に進まないと!」
あの時は元カレが拒否するみくを無理矢理襲ったんじゃないの、、?
疑問が残るけど前に進まなきゃ。
『うん、、。そうだよね。
いつまでも縛られてたらだめだよね、、。』
「うん、うん。
でも、、櫻井翔との恋って絶対大変だよ??
相手は国民的アイドル。
付き合っても普通にデートもできないし、常にマスコミに追われる。
記者に撮られればファンに叩かれる、、。
その覚悟、、あるの?」
確かにそうだ。
でも大丈夫。それでも櫻井さんと一緒にいれるなら。
私は自分の気持ちを認めた。
『、、ちゃんと考えてなかった。
そっか。櫻井さんアイドルだもんね、、。
でも相手が誰だろうと関係ない。
私が好きになったのはアイドルの、、嵐の櫻井翔じゃない。
一人の男性の櫻井翔なの』
「、、そっか!応援する!!」
『ありがとう』
「今度ちゃんと紹介してよね!親友に彼氏紹介するのは普通でしょ??」
『もう!気が早いよ////』
「とにかく!うまくいくといいね」
『うん。』
この時は素直にうれしかった。
応援するって言ってくれて。
でも、この時はあんな日が来るなんて思ってもみなかった。