第4章 嫉妬
-翔side-
仕事が終わり、時間は22時過ぎ。
今日は割と早く終わったな。
帰ってビールでも飲みながら~なんて考えていると
見覚えのある姿が。
「ん、、?あれは、、まひろちゃん??」
まひろちゃんの横に車を止めて窓から声をかけようとすると
足早に歩きだした。
車を通りすぎてしまったので、車を降りて声をかけた
「まひろちゃん!!」
『きゃあ!!、、え、、?』
あ、そうだよな。今俺怪しいよな。
「あ、ごめん驚かせた。」
『、、さ、櫻井さん、、』
まひろちゃんが泣き出してしまった。
「え!あ!ちょ、、ごめん、驚かせる気はなかったんだ。
そうだよね、こんなところで声かけられたら驚くよね、、」
慌てて謝る。
そして気づいてしまった。
何かで汚れた洋服に、壊れたヒール。
、、ワインの匂いか?
『あ、いえ、安心して。すみません。』
「俺の方こそ、、
、、どうしたのその格好。」
まひろちゃんは話したくなさそうにしてた。
まあ、話しづらいよな、、。
とにかくここにこうしているのもお互い危ない。
彼女を車に乗せて家まで連れていくことにした。
普段なら絶対こんなことしないのにな、、。
どうしたんだ俺。