第4章 嫉妬
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車が走り出して10分くらい経ったとき、
自分の家の住所を言ってないことに気づいた。
『あ、あの櫻井さん、じゅ、住所を、、』
「あー大丈夫」
『、、え?』
「俺ん家向かってるから。」
『、、え!?』
「(笑)
俺んちあそこから10分くらいだったから。
まひろちゃん濡れてるし、風邪ひいちゃうよ?」
『え、いや、、でも、、。さすがに櫻井さんの家には、、』
「大丈夫!」
えーーーーなんて強引な、、
あっという間に櫻井低へ到着。
なんと立派なタワマンだ。
「入って?」
部屋に案内される。
思わずキョロキョロしてしまう。
「はは笑
シャワー浴びておいで?
あとこれ、俺の部屋着だけど、、」
と、タオルと着替えを渡される。
『、、ありがとうございます。』
もう逃げ場はないと素直に受け取る。
「急に素直だね。」
優しく微笑む櫻井さん。
その顔に安心して、お風呂場へ向かった。