第4章 嫉妬
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みくが怒って帰ってしまったので私も帰ることにした。
でもこんなワインまみれで電車には乗れないので歩いて帰る。
バキッ
『わあ!!』
履いていたヒールのかかとが折れた。
『こういうときってとことんついてないな笑』
泣きそうだ。
みくへの対応間違えたかな?
でも仕事のことだし、、。
プライベートならすぐにみくへ報告するけど、、
私間違ってたかな、、。
そんなことをぐるぐる考えていたら
一台の車が私の横に止まった。
、、えっ
怖い怖い
ここは人通りが少なく暗い。
やばい!!そう思って早歩きになった。
ヒールのかかとが折れてて歩きづらい涙
バタン!
車から人が降りてきた音がする。
やばい、これは本当にやばいやつだ!!
走りだそうとしたその時
「まひろちゃん!!」
『きゃあ!!、、え、、?』
「あ、ごめん驚かせた。」
『、、さ、櫻井さん、、』
安心して涙が出てきた。
「え!あ!ちょ、、ごめん、驚かせる気はなかったんだ。
そうだよね、こんなところで声かけられたら驚くよね、、」
『あ、いえ、安心して。すみません。』
「俺の方こそ、、
、、どうしたのその格好。」
『あ、、』
やばい、自分の状況忘れてた。
『あのこれはー、、。』
「、、乗って。」
『、、はい?』
「車、乗って?送るよ。」
『え!!いや大丈夫です!!歩いて帰れます!!』
「無理だよ。この道は暗いし、危ない。
女の子一人残して帰れないよ。」
『でも、、』
櫻井さんは国民的アイドル。
もし写真でも撮られたりしたら、、。
「俺がこのまままひろちゃんを置いて帰って、そのあと君が襲われてしまったら俺後悔で仕事できなくなるよ。
それに後ろの窓はマジックミラーだから。外からは見えないよ。」
そう言われて返す言葉が見つからず仕方なく車に乗った。
『、、ありがとうございます。』
「いーえ!」
そのまま車は出発した。