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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第2章  出逢い


下衆を見るような目で、主を見下す宿儺に主は「約束が違うではないか!」と怒鳴った。

宿「違わない。
俺は、お前の生死については約束していない。
引き受けてやる、とだけ言ったのだ。
お前が死んでも報酬は戴くぞ」

ケヒ、と宿儺は笑い、主は青ざめた。

宿「さぁ、早く寝ろ。お前が寝ないと式神が来ないからな」

それだけ言い、宿儺は主の部屋から出ていった。

「……っクソ……!」

主は恐怖のまま、床についた。
心臓を潰されるかもしれない恐怖に耐えながら目を瞑るが、なかなか寝付けない。
ぎゅ、と目を瞑っていると心臓の辺りが苦しくなった。

宿「来たか」

宿儺は式神と術者を結ぶ呪力を探し始めた。
集中し、術者の気配を探す宿儺。

宿⦅…まったく……うまく隠れているな⦆

相手に関心しながら、やっと気配を探し当てた宿儺は術者の所へ向かった。



屋敷から少し離れた林の中に、屋敷の主に呪いをかけている術者が居た。
自分の気配を悟られないように、宿儺は静かに相手の背後に回った。

宿「動くな…。今呪っている ろくでなし の呪いを解除してもらおうか」

宿儺の声に ハッとした相手が流していた呪力を止めた。

宿⦅…町ですれ違った巫女か…⦆

相手に反撃の余地を与えないまま、宿儺は相手の出方を黙って見た。

『アイツは呪われる理由がある』

巫女は小さく言った。

宿「知っている。だが、俺はアイツと契約してしまったからな、呪いを解いてもらおうか」
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