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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第14章 はじまり


伏黒は慣れた手つきで玉犬を呼び出し、呪いを祓いながら目的の呪物を探していた。

その頃、虎杖は柵を掴み祖父の死を思い出しながら自問自答をしていた。

⦅ 俺は何にビビっている?
死? そうだな、学校からは死の予感がする…。死ぬのは怖い。
…じぃちゃんも死ぬのは怖かったかな? そんな感じ全然しなかったな…。
俺も泣いちゃったけど、怖かったからじゃない。…少し寂しかったんだ…… ⦆

思い出されるのは死に際まで少し頑固で男らしかった祖父の笑顔。

⦅ 今、目の前にある【死】と じぃちゃんの【死】何が違う? ⦆

月明かりが雲の隙間からこぼれ落ち、虎杖は柵を掴んでいた両手を ぎゅっと握り、答えを見つけた。


その頃、伏黒と玉犬は対象の呪物を持った生徒2人を、呪いが取り込もうとしている所に遭遇していた。

⦅ 見つけた!
距離が離れ過ぎてる…
間に合わねぇ! ⦆

呪いは伏黒を嘲笑うように生徒ごと取り込もうとした その時。

カシャァアアン!!

「⦅ じぃちゃんは正しく死ねたと思うよ。でも ⦆ …こっちは間違った死だッ!」

窓ガラスを蹴破り、虎杖が飛び込んできた。
虎杖は呪いに恐怖することなく素手で殴り、生徒を救出し呪いと距離を保った。

⦅ 虎杖?! ここ4階だぞ?! ⦆

虎杖の乱入に戸惑った伏黒だったが、生徒と虎杖が呪いから離れ、呪いも虎杖に気が向いている隙に距離を詰め、呪いを祓った。

「何で来た、と言いたい所だが良くやった」

「…何で偉そうなの?」

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