第11章 流れ
『蒼、悟、もう入ってきて良いよ』
あすか が部屋の外に声をかけると、蒼達が入ってきた。
「ねぇ、何で遺体の顔じゃなくて あすか の顔になってんの??
傷も無くなってるし。どぅなってんの??」
五条は あすか にそう聞いた。
『彼女の呪力より私の呪力が強かったからカラダが入れ替わった感じかな』
「へぇ~。普通に人間みたいじゃん」
あすか をまじまじ見ながら五条はそう言った。
『蒼はまた私の中に入ってる?』
あすか がそう聞けば、蒼は「あぁ」と言って あすか の中に入っていった。
『さて、私は何をすればいいの?』
五条にそう聞くと、五条は「まずは制服だね♪」と言った。
『せいふく?』
「おい悟、学生扱いするのか?
特級クラスだぞ」
夜蛾が五条にそう言った。
「だって あすか は俺のために高専に来てくれたんだよ? 俺のそばに居るべきでしょ?
まさか幽閉でもするつもり?」
夜蛾を睨むように そう言うと、五条は あすか の手を取って「制服のオーダーに行こう」と言って霊安室を出た。
「あ、私も行く!」
なぜか家入も2人の後を追いかけた。
⦅ 硝子も警戒を解いているな…。
ホントに我々呪術師に対して敵意は無いのか…? ⦆
夜蛾は大事な教え子を見送った。