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過去⏩️今 ~記憶の物語~[呪術廻戦]

第2章  出逢い


屋敷へ戻ると、主は満足そうに笑っていた。

「よくやった! これで毎夜 苦しめられる心配も無くなった!」

宿「どうでも良いわ。報酬を寄越せ」

主の態度に明らかに不機嫌そうな態度で宿儺は言った。

「あぁ、そうだったな」

そう言い、主は家来に報酬を準備させた。
そして持ってきた報酬分は契約よりも少ない。

宿「…どういうつもりだ?」

ジロリと主を睨み付ける宿儺だが、呪いが解けた今、主に恐いものは無いようだった。

「約束通り、報酬ではないか」

宿「お前の持つ小判はこれだけか?
まだあるはずだ、出せ」

「何を言うか! 早く収めて帰れ!」

主の横暴な態度に宿儺は声のトーンを落として言った。

宿「貴様、ふざけるのも大概にしておけよ…
今この場で俺が その心臓潰してくれようか…」

いつの間に移動したのか、宿儺は主の前に立ち、片手で印を結んでいる。

「ヒィ! おい! 何をしている! 早くコイツを殺せ!」

主は家来にそう言ったが、家来は宿儺の出す強力なオーラに足が出ない。

宿「今死ぬか? 報酬を出すか?」

今にでも自分を殺そうとする宿儺に、主は「分かった!」と大きな声を出した。

「正式分の報酬を持ってこい!」

家来を怒鳴り付け、報酬を確認した宿儺は やっと主を解放した。

宿「これに懲りて 少しはまともになる事だな」

ムリだろうがな、と吐き捨てて宿儺は屋敷を去った。
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