第5章 公安本部自販機事件
やっと地に足が着いたリュウはホッと一安心
だが、どうしてどうしてこうなったのかを聞かれてすぐに未決事件を思い出す
「大変なんだよ!カフェオレ失踪事件!」
「カフェオレ…失踪事件…?」
風見達に話したようにいつものカフェオレがなくなってしまったことと、上段のボタンに手が届かなかったことを説明した
しかし降谷はリュウを抱き上げる風見がとても上機嫌だったことが気に入らなかったようで、抱っこされなくても他に方法はあっただろうとなかなか機嫌は良くならない
それをリュウに伝えるも、
「そんなことよりオレはカフェオレの方が大事!」
と返されてしまい、それに対しても風見の方がキレイに90度腰を曲げて全力で謝っていた
「備品室から台を借用して、ここに常備すること」
「はっ!すぐ取ってきます!」
元を辿れば風見が悪いのではないが、結果的に上司にアレコレ言われパワハラ紛いにあってしまった風見
しかしこれだけで終わる訳ではなく、この後備品室から台を運んで戻ってきた際も上司の機嫌を壊すことになるのだった
そして未決事件だったカフェオレの件は降谷が業者に連絡をしてカフェオレ常設となり、ついでに上段のボタンが低い位置にもついている新しい型番の自販機にも取り替えてもらったそうだ
ピョンピョン跳ねるリュウを見ることができなくなってしまった同僚や部下はガッカリしていたが、その中にどこかホッと一安心な風見がいたとかいなかったとか…
━END━
(リュウ君視点、風見が備品室に向かって戻ってくるまでの降谷さんとの甘い話は、「星降る本編7章冒頭」に掲載されています)