第2章 ごろり
「織田作ならいいよ」
「何をだ?天音をくれるのか?」
「あげないよ!···天音に甘えるのを許してあげる。大切な友人だもの」
「太宰···そのまま嫁にしていいんだな?」
「だめーー!」
ーーーー····
「また明日きますね、芥川くん」
「嗚呼、待ってる」
芥川くんとの秘密基地での日々が私の悲しさを埋めてくれる
(楽しかったな··あれ?)
水辺に佇む人がいた
「織田作さん!」
くるっ
「天音か?」
「どうしたんですか?犬達の勉強?」
「···甘え方を考えていた」
「甘え方··?」
「あぁ、普段素直になれない人が··素直になる方法を調べていた。」
「それは織田作さんの友人ですか?」
「まぁ··友人だな」
(あの二人以外に友人の姿見たことないな)