第2章 ごろり
うーん
うーん
(織田作さんの友人···素直になれない···まさか安吾さん?)
(···考えてる)
すっ
さら···
「織田作さん··?」
「···柔らかいな」
「そうですか?···猫っ毛って昔から言われてまして」
「太宰にも触れられてるのか?」
「太宰さん?···うーん。余りないですね」
「太宰にされた事がないのを教えてくれ」
「えっ?」
「俺だけに··教えて欲しい」
···ドキッ
「····はい(今日の織田作さん)」
子供だ
(太宰にも触られていない髪の毛)
ふわふわして
柔らかくて
「あの···織田作さん?」
「俺は天音の柔らかい髪の毛好きだな」