第2章 ごろり
···すん
「····天音」
「はい」
「太宰の次でいい··俺の···」
「····っ」
ーーーーーー····
じーーーーーー······。
「·······」
たらり
「あの···太宰さん?あまり見られると緊張しちゃいます」
すんすん
「匂う」
「皆さんのですか?」
「···別にいいけどさ~···天音は私のだもん」
(何を言いたいんだろ)
いじいじ
「いいもんいいもん··うええ··」
(泣いた···そんなに匂うのかな?)
がばっ
「きゃっ!··太宰さん?」
きゅーー····。
「私の隣にずっといて」
(小さくなった)
「いますよ?」
「天音ぇ····(織田作の匂いが強い··織田作は私の大切な友人だから、天音に構うのは許せるけど···もし、私の前から天音が消えたらって思うと)」
ぽん
「治さん」
ばっ
「今!名前···。」