第16章 先に
「ん‥」
月山は目を覚した
「月山さん!!コーヒー飲みますか?」
金木は月山にコーヒーを渡した
「ここは?」
「ウタさんの隠れ家です」
「死にかけのあんたを助けてあげたんだから感謝しなさいよ?」
トーカは壁によりかかりながらそういった
「さんは‥さんはどこに」
「さんは僕達がきた頃にはいなかったんですけど‥」
月山は持っていたコーヒーを金木に渡した
「飲まないんですか?」
月山はを食べたことを思い出した
「そうだ‥僕が食べたんだ‥それなのに‥なんで僕は生きてるんだ‥」
「やっぱり食べたんだ‥」
「約束したのに‥」
月山は唇を噛みしめた
「あの男は?僕と戦ってた男」
「その人なら死んでましたよ?」
「そうか‥‥」