第8章 もしかすると
「‥戻れるなら戻りたい‥です」
「金木は元々人間だったもんね」
トーカがそう言うと金木は頷いた
「じゃあ僕はそろそろ‥‥帰るよ。また来るね」
「あ‥あの!月山さん!!」
「ん?」
月山は足を止め振り返った
「今度彼女さんと一緒に来てください」
「おやおや?金木くん僕の彼女を奪う気かな?」
「ちっ違います!ただその‥」
「ちょっと話をしたい。あんたの彼女と。そうだろ?金木」
「トーカちゃんの言うとおりです‥」
「ちゃんとハッキリ言えよ金木」
「‥ごめん」
月山は鼻歌を歌いながら家に向かった
(‥嫌な予感がする)
月山は路地裏に身を隠した
(あれは‥捜査官‥とりあえず急ごう‥)