第7章 聞きたいこと
「背中の傷跡は治らないのかい?」
月山がそう聞くとはビクッとなった
「‥うん。習さんと出会う前に事故にあって‥それでその時の傷なの」
「そっか‥‥」
「ねぇ習さん‥習さんは人間になりたいなって思った事ない?」
「あるよ‥でも無理なんだよ‥」
「なれる方法があったらなりたい?」
月山は驚いた
「そんな方法があるのかい?」
「もっもしも‥あったらって事だよ?」
「まぁリスクが気になるけど‥もしもそんな方法があるのなら試してみたいかな」
月山は微笑んだ
(習さんも人間に‥‥戻ったら楽しいだろうな‥‥私の手料理美味しく食べてくれるよね‥‥人も殺さなくて済むし‥‥)