第12章 やっぱり俺が責任取るわ。
「やっぱり俺が責任取るわ」
「責任…だ、駄目です!だって…これ以上、迷惑掛けられない…から…」
「気にすんな、俺がしたいだけだしさ。栞が不安に思う事全部助けてやるって言っただろ?」
「でも…」
「先ず、今の所は衣食住があれば何とかなるか?他に必要な物とかは俺が買って来ても良いし…通販で買うのも良いかな。ごめんな?俺さ、女の子って何が必要なのかとか分からねぇから、気の利いた事とかは出来そうにないって言うか…」
「……竜胆さん、モテそうなのに…?」
「女の子にそう言われたの生まれて初めてだわ…ありがと。ははっ…何か凄く照れるなぁ…」
そもそも男が9割で女が1割だから出会った事すらないし。そう伝えればぱちぱちと瞬きするように驚いている栞がいた。うん?これはまさかのまさかか…?そう彼女の世界と俺の世界の情報提供を行う。
「だから私、執拗以上に追い掛けられてたんだ…」
「先に言わなかった俺が悪いな、でもまぁ見付けたのが俺で良かった…」
「私も、竜胆さんで良かったです…」
「っっ、そ…そっかぁ…うん、そう言って貰えて、俺も嬉しい…」
顔に熱が溜まり、恥ずかしさと愛おしさで見悶える。あぁ不味いな…一目惚れとか、漫画やアニメだけだと思っていたのに。そう安心仕切って俺に寄り掛かり甘えて来る栞の可愛さにくらくらと目眩がした。