第11章 おとぎ話のシンデレラかよ。
「足、痛くねぇ?」
「だ、大丈夫…です…」
「そっか」
「あ、あの…自分で、出来ます…よ?」
「足だけは俺にさせて?」
一度パンツスーツだけ脱いで貰い、体にバスタオルを巻いた。細く滑らかな白い肌にグラリと理性が飛び掛けるもさっき言った手前だからなぁ…と邪念を振り払うように、バスタブの縁へ腰掛けて貰い足を上げて見せて貰った。丁寧に汚れを流して行き、手のひらで軽く足の汚れを撫で洗う。ピクピクと小さく体を震わせて、痛みに耐える姿に…何故かよからぬ事をしているようで、これはヤバい勃ちそう。と下半身に熱が溜まりそうになるのをぐっと我慢した。
後は自分で出来るだろうと逃げるように立ち去りドアを閉めると、そこにズルズルと座り込む。
「ははっ…心臓うるさっ…」
当分オカズには困らねぇだろうなぁ…そんなくだらない事を考えて胸をギュッと強く掴んで蹲った。
ーーー
お風呂から上がって来た栞をまた優しく抱き抱えると、もう一度ソファーに座って貰う。3回目になると目の前の彼女も諦めたのかされるがままだったから笑ってしまった。
「ガラスとか踏んでなくて良かったなぁ…これなら直ぐに治りそうだわ」
「すみません、何から何まで…」
「ん〜?俺がしてぇからしただけだし、栞は気にすんな?♡」