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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第1章 快適過ぎて逆に困る。


そんな当たり前になった生活に慣れて来た時、ガチャガチャとドアが開き春ちゃん帰って来たのかな?と今日の夕飯を作りながらリビングを見ればドアを開けて入って来た見知らぬ人。

「おい、三途ぅ…いるなら返事しろょーー…はっ、ぇ…女の、子…?」
「え、あっ…初め、まして?」
「あ、はい。初めまして???」

紫色と青色のメッシュを入れたウルフカットのお兄さんは、大混乱のまま一度ドアを閉めてしまった。そしてまたドアを開けてそっとその隙間からチラチラと覗き込んでいる。すると「お~い竜胆、お前な~にやってんの?」とまた別の声が耳に届いた。何やら「リビングに女の子がいた。俺初めて見たんだけど、凄く小さくて可愛かった。後声も可愛いの」と説明しているが丸聞こえであり少しいたたまれなくなる。「はぁ?んな訳ねぇだろ~」ともう一人のお兄さんがドアを開けて入ろうとした瞬間私と目が合い、ピシリと硬直した。

「ぇ、ぁ…うん、マジだわ」
「あっ…その、こんばんは?」
「え、声…可愛い♡えっ?ちっさ…」

なんだか良く分からないけれど、理不尽に春ちゃんに怒られないかそればかりが心配で冷や汗が止まらなくなった。
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