第3章 ぎゅーって抱きしめて?♡
下世話な話しになるが。正直言って、男性はどうやって抜いてるんだろう…と思い好奇心からかエロ検索すると女装した可愛い男性と男らしい男性との濡れ場があったり。うん…ドラマもそうだった。まさかのリアルBL!と驚きを隠せないでいた。後は夢だけなら見させて欲しいとアニメや漫画ではちゃんと細い女の子が出て来たり(ここは元の世界と変わらないのか)とか、何だか禁断の見ては行けないものを見てしまって居心地が悪く思った。因みに春ちゃんに「いつも何で抜いてるの?」と下ネタを尋ねて見たら(女の子もやはり下ネタは好き)「は?最近はずっとお前だけど?」と真顔で返事を返されるとは思わなかったりする。うん、つまり私は春ちゃんに性的な目で見られており…おっと?まさかの私、春ちゃんに食われる???とか冷や汗をかいてしまい、あからさまに距離を取り避け続けた為か最終的に春ちゃんに泣かれ「次避けたら監禁して手足に手錠付けるからな」と言われた時は肝が冷えたし、機嫌が直るまでずっと引っ付いて離れなかったのは色々と大変だったなぁと思い出してスンとした。
「栞♡」
「はいはい、なんですか?」
「俺の事は蘭ちゃん♡って呼んで?」
「蘭ちゃん?」
「は〜い♡なぁに?」
「ん゙顔がいい…っ」
「ははっ女の子にそう褒めて貰ったの生まれて初めて、特別にもっと近くで触れて見て良いよ?♡」
蘭さん、改め蘭ちゃんは私の手首を優しく掴むと自分の頬をそっと手を置かせた。春ちゃんとはまた違ったタイプの端正な顔立ちが目の前にありドギマギする。菫色の瞳がうっそりと微笑んだ、色気!色気が凄い!このお兄さん、えっちだっ!すっごくえっちだっ!!何だかイケナイ事をしているようで手汗が酷くなりそうだった為、直ぐに蘭ちゃんの顔から手を下ろした。少し残念そうな顔をしたのは気の所為だと思う事にする。