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【コナン】黒い闇と翡翠の光【東リべ】

第4章 Rally


✱✱

『……ってな感じかな』

「……んぅ……なにはなしてんの?」

「マイキー、やっと目が覚めたか」



双葉がマイキーとの過去の話を終えると、それを察したかのようにマイキーが目を覚まし、半分寝ぼけた声で2人に問いかけてきた。



『マイキーとの初めて会った時の話』

「あー……どんなんだっけ?」

『初対面で失礼なことをしてきたくらい?』

「む、そんなことはしてないー」

『ううん、してた』

「話を聞く限り、してたな」

「ケンチンもなんだよぉ」



その後はマイキーがパフェ食べたい!だの言ってきたので、デザートまで頼み、パフェを食べ終わらせるとファミレスを後にした。

適当に散歩していって、今日って花火大会あるよね?という話になり、家の屋根上がったところで見ようということになった。



『ケンちゃん、折角だからエマと2人で見に行ったら〜?』

「なにニヤニヤしながら言ってくるんだよ」



ドラケンとエマがお互いを好きでいるのはマイキーも双葉も知っていた。
だが、ドラケンに口止めされててエマにはそれを伝えていない。
双葉はさっさと告白すればいいのに、なんて思っていて、なんとも歯痒い2人をどうにか距離を縮めてやろうと日々考えていた。



「ケンチン、さっさとエマに告ればいいのに」

「んな恥ずいことできるかよ……」

『あ!ケンちゃん赤くなってるー!かわいいねぇ』

「っるせぇ!」



佐野家に到着すると、エマも呼んで花火を見ようと双葉は提案した。
そうするとドラケンがエマの手を引き、2人でどこかへ行ってしまった。



『まったく、ケンちゃん素直じゃないんだから』

「ねぇねぇ、俺たちは屋根登って見ようよ」

『ハイハイ』



ハシゴを使って屋根によじ登り、座ろうとしていた時に花火が上がり始めた。



『花火見るのとか久々…』



現代ではそんな余裕もなく、ただ毎年どこかで上がっている花火の音だけを聞くだけで終わっていた。
でも今は、そんなことも関係なくただ空に上がる花火を見ていた。








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