第4章 Rally
「おまえ、ガイジンか?!」
「ちょっとマイキー!」
こんなこと聞かれるのは、少しわかってはいた。
だって秀吉や秀一兄さんと違って、私の外見はどちらかというと母親寄りだ。
髪の毛はブロンドではないとはいえ、それ以外の肌の色、目の色は強くイギリスの血を受け継いでいた。
目元だけは秀吉同様、父親譲りなのだが。
『確かにイギリスの血はひいてるけど、私は日本人だよ』
そう、これから日本で暮らすことになるのだから、私は日本人なのだ。
イギリス人だったことを隠して。
日本にはそういう差別があったりすると聞いたことがある。
外見が違うだけで、人となにか違うだけで、差別していくと。
ただ、万次郎はそういう感じに見ているのではなく、ただただ凄いと思っていたらしい。
「それってはーふ?ってやつ?!カッケェじゃん!!」
『ハーフじゃなくて、クォーターだよ』
「くぉーたー??」
万次郎の頭の上にはてながいっぱい出てきたように見えてきた。
万次郎は英語はあまり得意ではないみたいだったらしく。
『4分の1って意味だよ。お母さんがイギリス人と日本人のハーフで、お父さんが日本人なの。だからクォーター』
「へぇ〜〜!!スゲェ!!」
万次郎は目をキラキラさせてきて。
そしてこう言ってきた。
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