第3章 contact
From:世良 双葉
title: 無題
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今そっちにマイキーとケンちゃんが行ったよー
迷惑かけてると思うけど、色々とスマン。
ご武運を祈る。
じゃ。
-END-
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(いやいやいやいや!!!!スマンって!!!!めっちゃくちゃ他人事のように書いてるけど?!!!!)
「たけみっちー、それ誰から?」
「え?」
タケミチの携帯に届いたメールの内容を見たか見てないかわからないが、明らかに目は笑っていなかった。
「あ、あの……双葉ちゃんからで…」
「双葉……“ちゃん”??」
「あ、いえ、その……双葉…さんにそう呼んでって言われて」
タケミチは今必死で言い訳を考えていた。
いや、実際本人にそう呼んでいいと許可は貰っているので、ビビる必要もないし、むしろ堂々としていいはず。
だが、マイキーの反応を見るからに、姫だと言われている双葉に対して軽々しく“ちゃん”付けで呼ばれているのを聞いていると内心良くは思っていないはずだ。
そう思っていたら、マイキーはニコッと笑い
「なぁんだ、そっか。双葉がいいって言ったんならその呼び方でいいよ、たけみっち」
マイキーの言葉にホッとするタケミチ。
双葉に関しては地雷を踏んではいけない、そう誓ったタケミチであった。
「で、なんですかこれ……」
「あ?なんかムカついたからのしといた」
タケミチの質問にドラケンはサラッと答える。
「お前ら全員ここに並べー……うつ伏せな」
マイキーとドラケンは、のした3年生を廊下にうつ伏せに寝かせ、その上を歩いていく。
その光景にタケミチは冷や汗をかきつつ、2人に並んで歩いていった。
「元気してたー?」
「昨日の今日っすよ……?」
「今日暇だろ?」
あたかもタケミチには用事はないと断定せんばかりに喋っていくマイキー。
そしてタケミチの話を一切聞かずに話は進んでいく。
その光景にいつの間にか人だかりができていた。