第2章 time travel
「タケミチくん、君は過去にタイムリープした。そして過去の僕と接触して、こうして未来が変わった」
『過去……?もしかして』
タケミチも過去にタイムリープしていったのだ。
そして双葉は自分も同じく過去にタイムリープしていったことを話す。
「双葉さんもですか……もしかしたら、タケミチくんがそばに居たのがキッカケなのかもしれないですね……」
『でもこっちに戻るまでにタケミチくんと接触すらしなかったのに、戻ってきたんだけど』
「それは僕が説明します」
ナオトはタケミチとナオトの握手がタイムリープするトリガーとなっていると双葉に説明した。
同時に過去から現代へ戻る時は、強制的に双葉も現代に戻るということも。
『確かに……最初に過去に戻った時、彼の近くにいた。だからタイムリープできたのはわかるけど……』
なんの接点もない、タケミチと双葉。
何故2人がタイムリープできたのか。
それはタケミチが説明してくれた。
被害者である橘日向はタケミチの同級生であり、中2のときに付き合っていた彼女だという。
そしてナオトはその橘日向の弟だ。
そしてその死の原因を作ったのが東京卍會。
『それなら接点が繋がるわね……』
「え?なんで?」
「いいですか、タケミチくん。姉を殺したのは東京卍會です。そして双葉さんはその東京卍會と深く関わり合いがあります」
「え?!」
『昔よ、昔。でも今は警察として追っているだけ』
ナオトがタケミチに今の東京卍會について説明した。
極悪犯罪組織、東京卍會。
トップは佐野万次郎。
その代理……実質権限を持っているのが稀咲鉄太だ。
彼らが出会ってしまったから東卍は変わってしまったという。
なのでまずは2人の接触を避けなければならない。
「でもどうするんだよ……その佐野万次郎?に接触するにも……」
『それは私がやればいいのかしら。だって彼……佐野万次郎は私の義理の弟だから』
「え?!佐野万次郎とですか?!」
『え、ええ……小4の時に私佐野家に引き取られていたから……』
ナオトは双葉の言葉を聞いて、じゃあ稀咲鉄太について教えてください!!と声を張り上げた。
だが……