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尽きぬ命 愛が尽きるその日まで

第9章 まるでマーメイド


島にいた体長20mもあろうワニにもローたちは怯むことなく戦う。ローの強さは頭を抜いて出ていたがペンギンもシャチもベポもそれについて行くようにかじりついた。

ナデシコも彼らに負けじと戦っていく。


怪物は彼らを胃の中へ収めようとしたが逆に彼らの胃袋を満たす食事としかならなかった。

あれから月日が幾許経ち仲間も増えていた。

ほとんどがローによって助けられた人が多く気がつくとシャチたち含め20人近くいる。

ハートの海賊団として生きると決めたときから、ハートの海賊団はみんなお揃いのつなぎを着ていた。

しかし、ナデシコはワノ国に似たような服を貫き通していた。みんなも着ればいいのにとか一緒に着ようと誘ったが自分はあくまでグランドラインまで乗せてもらってる身だからと断っていた。


「ナデシコ〜?ちゃんと食べてる?飲んでる?」


ほろ酔い状態でハートの海賊団唯一の女性イッカクがナデシコの肩を組んできた。


「イッカクさん?まさか酔ってません?」

「ふふふ、これくらい大したことないよ〜
それよりさ?すっごく気になっていたんだけど、あなたキャプテンとは付き合っているの?」

「んぐ…!?ゴホッゴホッ…なんですか急に!」

「えぇ?だってキャプテンの傍で寝てたり何かとキャプテンはナデシコのこと気にかけてるじゃない。
島に行く時は別行動として町に入るなら必ずキャプテンと同じ行動だし?」

「それは…」


自分が不老不死だからとは言えなかった。
ナデシコが不老不死だと知っているのはローとシャチとペンギンとベポの4人だけだ。


『新しいクルーを信頼はしているが、お前の話とはまた別だ。
お前はそのことを黙っていろ。
ベポたちも下手なことを話すなよ。』


新しい仲間を迎え入れる時に5人で話して以来、ナデシコの体質のことはローと2人でいる時にしか話さない。

返答に困っているとローがやってきた。


「おいナデシコ。話がある。」

「話ですか?」


ローは何も言わずにスタスタと船内に入っていった。
ナデシコもそれについて行く。

2人が船内に入ると誰もいないことを確認した。
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