第6章 実力がモノを言う
ナデシコは可愛らしい服を着ながら似合わない言葉を放った。
「あの…武器を見たいんですが…」
「はぁ?武器?銃とかか?」
「えっと薙刀を…」
「昔そう言う経験があるのか?」
「少し…その私の探し人に教えてもらったの
自分の身を守れるようにって
基礎くらいは叩き込まれてます。」
ローは少し考えると大通りから離れた裏道へ歩いた。
人通りのない少し薄暗いところに来た。
地下へ続く階段を降りていくとそこにはいろいろな武器がある武器屋だった。
「…あまりここには長居したくねぇ。
おれはここにいるから行ってこい。
ここの店主は金さえ払えば何も言わねぇし望む武器があるだろ。」
ローはナデシコにお金を渡した。
お金を受け取ると恐る恐る階段を降りる。
「いらっしゃい。ん?女か。
何が欲しいんだい?自衛用の銃かい?
それとも誰かを刺すためのナイフか?」
髭を生やした男が面倒くさそうに話す。
最初こそ男や武器の多さに驚いたが平静を保った。
「ここに、薙刀はありますか?」
男ははぁっとまた面倒くさそうにため息を吐いてから立ち上がった。
裏手に生き10分くらいすると数種類の薙刀を持ってきた。
「うちにあって、あんたみたいな身長だとこれくらいが妥当かね?」
ナデシコは1本1本、手に持ち重さを調べる。
ローと同じ身長くらいの薙刀を持ち他の商品に当たらない程度に振り回す。
「これ、刃がもう少し重いのはありますか?」
「じゃあ、その右から4本目の薙刀なんてどうだ?」
指定された薙刀を持つとまた先程みたいに振り回す。
納得したように頷くと店主に向き合った。