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尽きぬ命 愛が尽きるその日まで

第1章 永遠の牢獄


少女が生まれたのはワノ国と言われている島の隅っこ。


かつて不老不死を手に入れたと言われている伝説の女性の末裔だった。


「名前は…ナデシコ」


その赤子は母の腕に抱かれ元気に産声を出していた。



10数年後
赤子はいたいけな幼子のままだった。
同じ月日に生まれた他の赤子は少年、少女になっていくがナデシコだけは成長が遅れているのは手に取ってわかった。

しかし、ナデシコの友人たちは気にも止めなかった。



成長が人よりかなり遅れている。


その一言で納得してくれていた。


「ナデシコ!おいで?」

「今、行く!」

同じ月日を過ごしたはずなのにすっかり差ができているがみんな、妹がいるみたいで楽しいと一緒に遊んでくれた。


しかし、それも長くは続かなかった。

周りが大人として1人前になる頃、ナデシコはようやく10歳になったかと思われた。


「タケの兄ちゃん!今日は何して遊ぶ?」


「ナデシコ…オレは仕事あるから遊べねぇぞ?」

「なんでよ!ついこの間まで一緒に遊んでたじゃん!」

「それはいつの話だよ?ほら、帰った帰った。」

タケと呼ばれた男はシッシッとナデシコを追いやった。
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