第1章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介
電気を消してベッドに入ると
いつものように圭介はレイナに背中を向けた
その背中に
そっと小さな手が触れる
『…圭介……私の為に怒ってくれて嬉しかった。…ありがと…』
彼女の声が
微かに震えているのを感じた瞬間
圭介は後ろを向き
そのままレイナを抱きしめた
彼女の額を胸に押し付けるようにしていると
腕の中でくぐもった声がする
『…圭介…』
腕の力を緩めると
顔を上げたレイナと目が合った
引かれ合うように重なった唇が柔らかくて
離した瞬間
また触れたくなる
気がつくと
彼女の唇を何度も啄んでいた
水音を立てて離れると
閉じていた瞳がゆっくりと開く
恥じらいがちな上目遣いに煽られ
圭介は組み敷くようにレイナの背中をベッドにつけた
再び顔を近付けた圭介に
ねだるように彼女が顎を上げる
「……いいのか?」
『………ウン…』
小さく頷くレイナの唇に
もう一度そっと口付けた
舌先を這わせると
彼女の肩がピクリとこわばる
「…口…開けろよ…」
わずかに開いた隙間に舌を差し込む
柔らかな舌先に軽く擦り付けると
レイナも同じように応えた