第1章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介
拒む彼女を強引に風呂場へ連れて行き
着替えとタオルを渡す
シャワーを浴び終え
部屋に入ってきたレイナは
真っ青だった顔色に血色が戻っていて
圭介はホッとした
それと同時に
怒りが込み上げて来る
「人ン家の事言いたくねーけど、いくら何でもひでぇだろ…オマエの親」
『……』
「…この部屋、聞こえんだよ。…しょっ中怒鳴られてる声が」
『……』
「……オマエ、手も上げられてんだろ」
『…っ…』
ピクリと身を震わせたレイナに
圭介は続けた
「……もし…オマエがいいなら…オレが親父殴ってやるよ…」
拳を握りしめた圭介に
レイナは言った
『……親じゃない。…アイツは…ママの彼氏…』
「……」
『……アイツが居なくなるとママが悲しむから…そっとしといて。……いいんだ…中学卒業したら私はあの家出てくから。……あともうチョット我慢すれば……全部終わる…』
彼女の言葉に
圭介は渋々了承した
「…分かったよ」