第1章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介
ピチャピチャと響く水音に夢中になっている圭介の胸を
レイナが不意に押し返した
『……ハァ……ハァ……ハァ………苦しい…』
「……っ……息止めてたのかよ…」
『……ハァ……ハァ……だって…こんなのどうやってするの?』
「…オマエ……初めてか?」
そう聞くと
レイナは小さく頷いた
『…圭介は……慣れてるの?…こーゆーコト…』
「……ぇ………あー……まぁな……」
嘘だった
女の身体に触れたのはこれが初めてで
後は雑誌やAVから得た知識しかなかった
でもこの状況でそんな事は
死んでも言いたくないと思った
『…そう…なんだ…』
レイナは少し戸惑ったように言うと
そのまま黙ってしまった
気まずい沈黙
圭介は
答え方を間違えたのかも知れないと後悔しはじめた
そして
やっぱり嘘だと白状しようと口を開いた時
レイナが
恥ずかしそうに言った
『……圭介……私に…教えてくれる…?』