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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第5章 東京卍リベンジャーズ・松野千冬




(……ヤベ………オレ…何言ってんだ……)


我に返った俺は
自分の思考に愕然として腕の力を緩めた


(……おかしいだろ……さっきからずっと……)


「……ぁ……ゴメン…」


頭に血が上っていたとはいえ
彼女を私物のように扱ってしまうなんて


(……これじゃ……自己中な独占欲…押し付けてるだけじゃねーか……)


もう一度ちゃんと謝ろうと思った時
彼女の腕が背中に回されるのを感じた

俺の身体を抱きしめるようにしてレイナが言う


『……今の……本当?』

「……ぇ…?」

『…………千冬君………私の事…そんな風に思ってくれてるの?』


改めて聞きなおされ
俺は素直に認めた


「………ぁ………うん…………………オレ……レイナが他の男に触れられてんの見たら……何か…感情抑えられなくなっちまって…………レイナは物じゃないのに…あんな言い方ないよな………ホント…ごめん…」

『……謝らないで…』


その言葉に目線を上げると
レイナの瞳が俺を見つめていた


『………私……自分から千冬君に告白して…付き合える事になって……すごく嬉しかった…………けど…ずっと自信無かったんだ…………千冬君…優しいから……断れなかったのかな…とか……最初の頃は少し…考えちゃったりもしてて…』

「……レイナ…」

『……でも…最近は学校の帰り以外にも一緒に居られるようになって……2人で色々な話して………少しは…千冬君の"特別"になれたような気がしてた………けど……それでもまだ不安だったの…………フッ……好きな人の事になると…自分でも嫌になるくらい自信無くなっちゃうんだよね…』


レイナはそう言って
困ったように苦笑いをした


『………私…………ずっと…千冬君の本当の気持ちが聞きたかったの…………だから…すごく嬉しい…』









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