第1章 東京卍リベンジャーズ・場地圭介
シングルベッドに背中合わせになり
布団を掛ける
互いの体温を感じながら
いつの間にか眠りについた
朝方
圭介が目を覚ますと
レイナは居なくなっていた
「……」
それ以来
圭介は集合ポストの所にレイナの姿を見付けると
彼女を家に連れて来るようになった
いつも靴を履いていない彼女に理由を尋ねると
" 靴を隠されるから "だと言う
胸糞悪い気分になったが
他人の家の事に必要以上に口を出す訳にもいかず
圭介は黙っていた
4月にしては肌寒いある夜
夜中にコンビニへ行った圭介が帰って来ると
また
集合ポストの横にレイナがしゃがんでいた
「おぅ、寒かったろ?早く家行くぞ」
『…今日はいい…』
「…何で…」
言いかけて圭介は
彼女の服が濡れている事に気が付いた
「…っ…!どうしたんだよコレ⁉︎」
『…水かけられた。…濡れてるから今日はいいよ』
「バカ!何言ってんだよ。早く来い!」
圭介はレイナの腕を掴んで立ち上がらせると
急いで自宅へ連れ帰った