第5章 東京卍リベンジャーズ・松野千冬
三ツ谷君は
" 一緒に帰る時のルートに寄り道を入れる事 "と
" 一旦帰った後や休みの日にもちょくちょく会って私服姿に免疫を付ける事 "
という指令を下した
「………さすがっス三ツ谷君………マジで私服の破壊力ヤバいんで…慣れ大事っスよね…」
「……そこに慣れなきゃいつまで経っても脱がせらんねーからな…」
「……ぬ……脱が……」
レイナの服を脱がせている場面がボンと頭に浮かんで
無意識に指先で鼻の下をこすって確認した俺に
三ツ谷君は「取りあえずそれヤメロ」と言った
次の日から俺は
三ツ谷君のアドバイスに頑張って従った
一緒に帰る時に少し遠回りをしたり
公園に寄って話をしたり
家に連れてきてマンガを読んだりしているうちに
段々とレイナに慣れてきた
2度目の休日デートで初めて手を繋いだ事を伝えた時は
「…いや……いちいちオレに知らせなくても大丈夫だから…」
と言っていた三ツ谷君も
その後何度目かのデートで「ついにファーストキス成し遂げました!」と報告した時には
「良くやった!」と頭をガシガシ撫でてくれた