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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第5章 東京卍リベンジャーズ・松野千冬




その日の放課後
彼女の部活が休みだったので俺たちは一緒に帰った


それまでずっと積極的に話して来なかったため
当たり前のようになってしまっていた距離感を縮めるのは
少し勇気が必要だった


いつもと同じように相槌を打ちながら歩いて
彼女の家の前に着いた時
俺は意を決して切り出した


「…っ…あのさ……織月…」

『…ん?』

「…明日の土曜日…空いてる?」

『…えっ……ぁ……午前中は部活なんだけど、午後は何も予定無いよ?』

「……じゃあ…映画観に行かね?……ホラ、この間帰った時に言ってたヤツ…」


俺がそう言うと
レイナは驚いたような顔をした


『…松野君……覚えててくれたの?』

「……まぁ…な………何か…楽しそうに話してたから…」

『………嬉しい……ありがとう♪』


噛みしめるようにそう言った彼女が
パァッと笑顔になって
俺は目が離せなくなった


「……」





『映画館の前にpm1:00に待ち合わせでいい?』
その声で我に返った


「…ぁ…ウン」

『…それじゃ、また明日ね』



手を振って家に入って行くレイナの姿を

俺はただ
つっ立ったまま見送っていた




意識した目で改めて彼女を見た俺は
この時
大変遅ればせながら気が付いた





(……織月って……メチャクチャ可愛くね…?)









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