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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ














ソファに並んで座り
ギターを弾いているイザナの横で目を閉じて聞いていたレイナが
不意に、不安そうな声を上げる


『………イ…ザナ?……どこにいるの…』


朦朧としたような様子に何かを感じたイザナは
ギターを置いて彼女を抱きしめた


「…大丈夫だ……ちゃんとここにいる…」


その言葉を聞いたレイナの口元は
安心したように綻んだ


『………イザナ…』


レイナは弱々しく指を伸ばすと、イザナの頬に触れた

瞳の奥を覗くように目を凝らす


『……イザナの目の色………宝石みたいで…大好き…』


虚に開かれた瞳で
必死に何かを伝えようとしているようだった


『………ねぇ………愛してる…』

「………っ……オレ…だって……オマエを愛してる…」


朦朧とした意識の中で
彼女はフワリと微笑んだ


『………嬉しい…………やっと…言ってくれたね…』


そう言ったレイナの瞳から、一粒の涙がこぼれ落ちた


「……っ……レイナ…」


喉の奥が詰まって
絞り出した声は震えていた






" オマエを愛している " と


" 誰よりも大切だ " と



どうして

もっと言ってやらなかったんだろう





主導権を自分が握っているという事実に、説明のつかない安心感と喜びを覚えて
ずっと虚勢を張っていた


傷付くのが怖くて、素直になれずにいたことを

彼女は
全部分かっていたのかも知れない








イザナは大きく息を吸い込むと
レイナの瞳を見つめて言った



「………愛してるよレイナ……………今までも……これからもずっと……永遠に…オマエひとりだけを愛してる…」

『……っ…』

「……何度生まれ変わっても……オレは、必ずオマエを見つける…………たとえどこに居ても……絶対に探し出して迎えに行く……………オレ達はずっと、ずっと一緒だ………だから…怖がることなんかない…」

『……………ウン………もう…怖くないよ………………ありがとう…イザナ……』










眠るように目を閉じたレイナの呼吸が



少しずつ小さくなって

消えてしまうまで



イザナは

彼女の柔らかな髪を

ずっと撫で続けていた
















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