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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





タキシードに着替えを終えたイザナは
部屋を出て、階段を降りていった

店を貸し切りにしたらしく
テーブルの並んだ店内に、他の客の姿はなかった



テラスから人の気配のする外へ出ると

花の咲き乱れる庭園に
大きなテーブルが置かれていた


純白のテーブルクロスの上には、8名分の食器が並べられ
花やキャンドルで上品に飾り付けられている


庭園の奥には
祭壇と、そこへ続くバージンロードが準備され

資料のようなものを手にした竜胆が、スタッフに指示を出していた



その近くに
ムーチョ、鶴蝶、獅音、モッチーの姿を見つけたイザナは
彼らの方へ近付いていった


「……来たか…イザナ…」

「お、スゲー…メチャメチャかっけぇ♪」

「………ッ…ズピ…」

「………オイ………獅音、泣いてんのか…」

「…っ…るせぇなモッチー……こんなん感動するに決まってんだろぉ」

「……でも…まだ、式始まってねぇケド…」

「鶴蝶もうるせーよ……グスッ…」


涙もろい獅音を皆で揶揄っていると
蘭がテラスに姿を見せた


「大将、姫の支度出来たって。…部屋まで迎えに来てって言ってるみたい」

「………分かった…」

「…牧師サンも来てるし…もうそのまま式始めちゃっていいよね?」

「……オゥ…」

「………ぁ……待って大将…」


レイナを迎えに行こうとしたイザナを
蘭は呼び止めた


「?」

「大事なもの忘れてる…」


差し出された小さな箱を開けると
そこには見覚えのあるデザインのペアリングが入っていた


「…………コレ……」

「…あの時の指輪。…大将、全然取りに行ってないみたいだったから……代わりに行って…ずっと預かってたんだ…」

「……」

「マジですごくない?…オレ、グッジョブ過ぎでしょ?」


蘭はそう言うと、白い歯を見せて笑った








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