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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





レイナは
再びイザナと一緒に暮らし始めた


翌日の夜
事情を伝えてあったムーチョやモッチー、灰谷兄弟、獅音も見舞いに顔を出し
鶴蝶の部屋に集まって、昔のように皆で食事をした



彼女の姿を見た時
ほんの数ヶ月前までとの変わりように驚いて、誰もが一瞬言葉を失った


けれど
レイナのイザナに向ける眼差し

柔らかな笑顔は何も変わっていないことに気付くと

ほんの少しだけ
救われたような気持ちになるのだった






『…鶴蝶君の作ってくれた料理、すごく美味しい』

「……そうか?…レイナが教えてくれたモンばっかりだが…口に合って良かった…」


嬉しそうな鶴蝶の横から
イザナがレイナの手元を覗き込む


「…レイナ…もう少し食べられるか?」

『んー。スープ、半分位おかわりしたいな』

「分かった。いま持って来…」

「いいよ鶴蝶、オレがやる。…レイナ…ちょっと待ってろ」

『ウン♪ありがとう、イザナ』


甲斐甲斐しく彼女の世話を焼くイザナに驚きつつ

微笑み合う2人を見守ることしかできない歯痒さを
誰もが感じていた






食事を終え、少し話をした後は
レイナが疲れないように早めにお開きになった


隣の部屋まで付き添ってきた蘭に
レイナが笑いながら言う


『……クスクス……イザナの部屋…本当に何にもないよね…』

「…ウン。……この部屋に置いてもらえるのは…大将が大好きなものだけなんだ…」


彼女だけに聞こえるように小さな声でそう言うと
蘭は、顔を上げたレイナに優しく微笑んだ


『……』

「……ねぇ大将……今週末、2人でここに来てよ…」


イザナに名刺サイズのカードを手渡す

そこには
フランス語の店名と電話番号が書かれていた


「………何だよコレ…」

「…雰囲気のいい店見つけたんだ……せっかく退院したんだから、外でデートもいいでしょ?」








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