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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ




治療を施せないことと、ベッド数の不足を理由に
病院側はレイナをこれ以上入院させてはおけないと、彼女の両親に伝えていた

無気力に死を待つだけの娘を見守ることしか出来なかったレイナの両親は
最期まで面倒を任せられる施設への転院を考えていた


その話を聞いたイザナは
迷わず自分が引き取りたいと申し出た

レイナの両親は
彼女の笑顔の為ならと、イザナの無謀な申し出を最後には受け入れてくれた








それから5日後
イザナは2人が離れている間に東京に新しく借りていたマンションに彼女を連れてきた


横浜のアジトよりもずっと狭い
扇形をした、角部屋のワンルーム

蘭のしつこい勧めで高層階にしたので
湾曲した壁一面にはめ込まれている窓からの眺めは良かった


目ぼしい家具は
ソファとテーブルくらいしか無く

他に置いてあるのは
熱帯魚の水槽と、ギターだけだった



「……すぐに……ベッド買わないとな…」

『ううん。……私…ここで寝たい…』


レイナはそう言うと、ソファに横になった


『………もう広いベッドは嫌………昔みたいに…イザナとくっついて寝たいの………ダメ?』


イザナは上目遣いでせがむレイナに苦笑いした


「……オマエがいいなら……そうしよ…」


笑顔になった彼女の隣に横たわり
腕まくらをして額にキスする




しばらくの間、腕の中で目を閉じていたレイナが
不意に呟いた


『………ねぇ、イザナ………着替えとかって…どこに置いてるの?』






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