• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





「うるせぇぇ‼︎」

「……」

「なんでオレの前に現れた?…はじめっから孤独なら耐えられた…」

「……」

「…オマエにわかるか?真一郎………あると思ってた幸せが…ある日突然奪われた地獄が…」










" 何でオレをエマの兄にした?"


" 何で真一郎はオレを弟だと言った?"




" 許せない… "


" 許せない… "




" みんな、大嘘つきだ "









土砂降りの中
イザナは真一郎に背を向けて歩きだした


「…待てよイザナ!……オレはオマエと家族になりたかったんだ…」

「……」

「……オマエに…エマや万次郎の兄貴になって欲しかった…」

「……っ…」



真一郎の口から万次郎の名前を聞いた瞬間

頭が割れるように痛くなった



(………万次郎………何で…アイツは全部持ってるんだよ…………オレには何も無いのに……………そうだ……オレにはもう何も無い…)



ガンガンと痛む頭の片隅で

イザナは
自らの手で傷付け、突き放してしまったレイナのことを想った




彼女は、どんな時も自分を裏切らなかった

何があっても側に居てくれた

世界でたったひとりの大切な人だった




(………助けてくれ……レイナ……)






頭上に閃光が走り

雷鳴が轟く




全身を揺るがせるすさまじい音と共に

心が壊れていくような気がした





「待て、イザナ‼︎」



呼び掛ける声を無視して、単車のエンジンをかけたイザナは

嵐の中へ真っ直ぐに飛び込んでいった








/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp