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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ




テーブルの上に並べられたグラスに氷を入れ始めた鶴蝶に
イザナが揶揄うように言う


「…鶴蝶……オマエ、もう女抱けんだろ?…後でレイナの相手してやれよ…」

「オイ、何言ってんだよイザナ…」

「…うるせぇ…………なぁレイナ……鶴蝶なら構わねぇよな?…それともガキは嫌か?」

『……やめてよ……酷いこと言わないで…』

「……へぇ……鶴蝶のこと庇うのかよ………もしかしてオマエら…オレが居ない間にもう何回かヤッてんのか?」

「イザナ!いい加減に…」

「黙ってろ鶴蝶」

「……っ…」


イザナが放った張り詰めた空気に、鶴蝶は何も言えなくなった


「…とにかく……オレの相手はもう間に合ってっから……オマエはオマエで好きにしろ…」

『……イザナ………私……イザナの側に居たいよ…』

「………………チッ…………ハッキリ言わなきゃ分かんねーのか……だったら言ってやるよ…」



立ち上がり
俯いているレイナの前に行く


「……別れよう、レイナ………もう…ここには来んな…」






その言葉を口にしながら
イザナは彼女の白い頬を見つめていた


(………あぁ………もう…コイツには二度と触れられねぇんだな……)


そこに
透明の雫が伝い落ちていくのが見えて

イザナはハッと息をのんだ


「……泣いてんのか?」


その声に顔を上げたレイナは、イザナを思い切りビンタした


『バカ‼︎何で別れ話したアナタがそんな傷ついた顔してるのよ‼︎』


レイナはそう言うと
足早にリビングを出て行った


「…オイ、レイナっ…」


鶴蝶が慌てて彼女の後を追う



玄関のドアが閉まる音が聞こえた瞬間
イザナは胸元を押さえて床に膝をついた


「………痛ってぇ…」


頬を殴られたのに、左胸がえぐられるように痛かった






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