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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ




夜遅くまで賑やかな時間を過ごし
そろそろ帰るかという話になった


「…じゃあ……オレも一緒に出る…」


皆と共に立ち上がり、玄関に向かったイザナの後を
レイナが追いかけてくる


『……イザナも、行っちゃうの?』

「…天現寺に用があるんだ……多分、来週には一度戻る」

『………そう…』



何か言いたげに唇を結んだレイナを見て
鶴蝶が言った


「…オレ、もう少し残っていこうかな…」

『……っ……私なら大丈夫だよ?……みんなが手伝ってくれたから…片付けも、もう全部終わったし…』

「…でも…」

『ホントに大丈夫。…後は、お風呂入って寝るだけだから…』

「……分かった…」


レイナは、鶴蝶を安心させるように笑顔で頷くと
イザナの方へ顔を向けた


『……イザナ……行ってらっしゃい…』

「……あぁ…」





ドアの閉まる音が、玄関に響いて
皆の話し声が廊下を遠ざかっていく



『……』


レイナはトボトボとリビングへ戻ると、壁のスイッチで照明を全て消した




窓からの薄い月明かりに包まれた部屋で
さっきまでイザナが座っていたソファに腰を下ろす

シートに残る微かな温もりを感じながら目を閉じたレイナは
自身の身体に腕を回し、包むように抱きしめた



『……っ……イ…ザナ…』

(………淋しいよ……)




熱い雫が頬に伝い落ちるのを拭いもせず
レイナは自分を抱きしめ続けた








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