第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
黒龍のメンバー達を恐怖で縛り付け、悪に染まったチームをある程度大きくしたところで
イザナは総長を退く決断をした
「…このままの流れで容赦なく突き進め………頼んだぞ、獅音………乾には…オマエの事も支えてやってくれと釘を刺しておいた…」
久しぶりに横浜のアジトにS62の全員が顔を揃えた時
イザナは獅音にそう言った
「獅音が黒龍の九代目⁇…それって大丈夫なの、大将…」
「…獅音はチームごと黒龍の傘下に降ってる……他の奴らはそれぞれチームや拠点があるし…仕方ねーだろ…」
「……なんだ、仕方なくかよ……やっとイザナがオレの事認めてくれたと思ったのに…」
「…オマエの事はちゃんと認めてる……オレの犬としてな…」
「……結局、実質のトップはイザナのままか…」
「…オレは裏でやりたいことがある……獅音、オマエは黒龍の総長として…オレの指示通りに動け…」
話が終わると、久しぶりに皆でテーブルを囲み
鶴蝶とレイナの作った夕食を食べた
「…なんか、昔に戻ったみたいだな…」
そう呟いた獅音に、蘭が頷く
「最近、大将コッチに全然居ないから…オレらも横浜来なくなったよな……あ、でもモッチーはチョイチョイ顔出してるらしいじゃん?」
「…川崎に居るオレが1番近いからな……って言っても…鶴蝶をメシに連れ出すくらいだが…」
「へー。2人でどんなモン食いに行くんだよ」
「この間は " ジャンボ餃子50個食べたら無料キャンペーン " の店に連れてってもらったんだ。…オレはギリギリアウトで、モッチーだけが成功してタダになった」
「……オマエら……よくやるなそんなん…」
「しかも、帰り道に鶴蝶と喧嘩になってよぉ……腹パンされて全部…」
「ストーーーップ‼︎…ちょっとモッチー、飯食ってん時にヤメテ」
「悪ィ悪ィ……でもアレは鶴蝶と2人で死ぬほど笑ったワ…」
「…はぁ?…オマエらの笑いのツボが分かんねーよ」
呆れたような蘭の声に
鶴蝶とモッチーは顔を見合わせて苦笑いした