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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





その時
チャイムの音が部屋に響いた


「…あ、鶴蝶来たぞ」


獅音にエントランスのドアを開けてもらった鶴蝶は
1分後、大きなケーキの箱を手に玄関から入ってきた


「うわ!スゲー!パーティーだな」

「オゥ。いっぱい食えよ」

「モッチーどしたの?そんな所座り込んで…竜胆も」

「ただいま回復中〜…あと5分は動けねぇ…」

「…悪ィ…オレらの代わりにテーブルの準備手伝ってくれ…」

「分かった!ケーキ置いて来る」


鶴蝶はそう言ってキッチンの方へやって来た


「イザナ、ここに居たのか!」

「オゥ」

「鶴蝶〜♪来る前にケーキ受け取るの忘れてなかったじゃん。エライ!」


蘭に褒められた鶴蝶は「まあな」と嬉しそうに笑いながら
カウンターの向こうに居るムーチョにケーキの箱を手渡す


「コレ。あと、コッチは預かった金のおつり」

「釣りは取っとけ」

「やった♪サンキュー!…じゃあオレ、レイナ手伝ってくる!」


鶴蝶はそう言うとリビングの方へ行き、レイナと一緒にグラスを並べ始めた


蘭のすぐ横でスツールに座っていたイザナが
ケーキの箱を開けているムーチョにカウンター越しに言う


「…鶴蝶のヤツ、ずいぶんオマエらに懐いてんな…」

「……フッ……最初会いに行った時はさすがに警戒されたが…" イザナにオマエのこと頼まれた " って言った途端、すぐ打ち解けた」

「…ハハ……アイツらしい…」

「…鶴蝶さぁ…年少での大将のこと色々聞かせて欲しいって……同じ話、何度もせがんできたよ…」

「……寂しかったんだろ……あんな嬉しそうな笑顔見たのは…今日が初めてだ…」

「………そうか…」

「…イザナを守れるような男になりたいから稽古つけてくれって……オレ達に頭下げてきやがった」

「…大将……アイツ、相当強くなったよ」

「……フッ……それは頼もしいな…」


レイナと話をしながら準備を手伝っている鶴蝶を
イザナは嬉しそうに見つめた





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