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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





2LDKのマンション
広めのリビングに置かれたソファの前のテーブルには
寿司やピザやチキン、点心やパスタなど、たくさんの食べ物が並べられていた


「……イザナ…待ってたぞ…」


冷蔵庫から飲み物のペットボトルを出しながら
背の高い男が笑顔で迎える


「…ムーチョ……何だよコレ…すげぇご馳走だな」

「シャバに出たイザナがまず何食いたいかって…皆で話してたらいつの間にかこんな事になっちまった………まぁ、出院祝いだ……それと…歓迎会だな」


そう言ってムーチョはレイナを見た


「武藤泰宏だ」

『…ぁ……織月レイナです。……蘭君から同じ年って聞いたんだけど……本当?』

「あぁ…そうみたいだな」

『……じゃあ……ムーチョ君って…呼んでも、いいかな…』


レイナの言葉にムーチョは一瞬固まったが
すぐに「まぁ…構わないが…」と答えた



そこへ
尻を押さえた4人がヨロヨロと入ってくる


「…うぅ……久々イザナにケツ蹴られた」

「オレも〜…こんな痛かったっけ?」

「オレ、ぜって〜尾てい骨折れてるワ…」

「折れてたら歩けねーだろ」

「獅音、今日もバカだな」


一気に賑やかになった部屋の中で
ひとり黙々と動いているムーチョに蘭が泣きついた


「ムーチョ、聞いて。大将、全っ然容赦ねーの」

「…オレを巻き込むな。それよりオマエらも手伝えよ」

「無理。玄関からここまで歩くのがやっとだもん」


そう言うと
蘭は力尽きたようにキッチンのカウンターに寄りかかった


「はぁ?」

『あ、私がやる。取り皿とか運んだりすればいい?』

「…ぁ…頼む」


レイナは手を洗うと、食器棚から適当な皿を出してリビングのテーブルへ運び始めた






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