• テキストサイズ

裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





蘭がドアを開けて部屋へ入っていってしまうと
ふたりきりになったマンションの通路で
イザナはレイナと向き合った


「………ぁ………何も言わずに連れて来ちまって…悪ィ………大体は…いま蘭が話した通りだ。………まだ…あの施設から出られる年じゃねーから…とりあえず仮の住処だけど……ちゃんと自分で部屋借りられるようになるまで…ここで我慢してくんねーか…」

『…イ…ザナ…?』

「……レイナと…一緒に暮らしたいんだ………もう離れたくねぇ…」

『……』


驚いたようなレイナの顔を見て
イザナは慌てて続けた


「……もし、住むのが無理なら……自分の家と行ったり来たりでもいい……っ…それも無理なら、たまに遊びに来るだけでも…」


アタフタと弁解を始めたイザナに、レイナは抱き付いた


『…嬉しい…』

「……っ…」

『…………イザナ………迎えに来てくれてありがと…』

「……レイナ…」


彼女の返事にホッとして、イザナはヘラリと笑った

背中に腕を回して
レイナを強く抱き寄せる


(……あーぁ………やっと会えたってのに……相変わらずコイツの前だと格好付かねー…)


懐かしい香りを吸い込むと
凹んだ気持ちなんかすぐにどこかへ飛んで行った


『………会いたかった…』

「……ウン……オレも…」


ふたりは見つめ合い
そっと唇を重ねた


次の瞬間



ガタガタガターン‼︎


大きな音がして
突き当たりの部屋のドアが勢いよく開いた


「イデッ!」


開いたドアから痩せた男が出て来て
バランスを崩したように廊下に突っ伏した


「あーぁ」

「誰、押したの」

「モッチーでしょ」

「いや、蘭だろ」


部屋の内側
玄関の辺りで言い争う声が聞こえる


「………獅音…」


イザナが低い声で名前を呼ぶと、廊下に倒れ込んでいた男が飛び起きた





/ 655ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp