第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
マンションのエントランスを抜け、エレベーターで7階まで上がる
「……ホントはもっと高層階が良かったんだけど…この辺、背の高いマンション無くてさぁ……規制でもしてんだろーね…」
「…高さには別にこだわりねぇよ…」
「えー…せっかくなら見晴らし良いほうがいーじゃん……姫も一緒に暮らすんでしょ?」
蘭の話に、レイナの頭の中がますます混乱してきた
『???』
「…このマンション…大将の為に用意したんだ。…正確に言えば…ちょっとしたツテを使って用意させたんだけ…ど………って……もしかして…まだ話してなかった?」
「今朝、年少出た後すぐにコイツ迎えに行って…その足でここに来たからな」
「…って事は何も?……ハハ……出てきて早々振り回しすぎでしょ…」
いよいよ話の展開について行けなくなったレイナは
イザナの袖を掴んだ
『ねぇ、どういう事か説明して…』
「……ん?……あー………えっと…だな…」
困惑し、言葉に詰まっているイザナを見て
蘭は笑いを堪えながら代わりに答えた
「大将が…" 寝泊まりできるようなアジトが欲しい " って言ってて……先に外に出たオレが引き受けたんだ………ま、実際手配したのは " 竜胆 " って名前のオレの弟なんだけど」
『……』
「…仲間は他に、ムーチョとモッチーと獅音ってのが居て……みんな拠点がバラバラだから…集まれるような場所があったらいいなって……元はそんな話から始まったんだけど。……そしたら、大将が " 場所は絶対横浜にしろ。女と一緒に住めるようなちゃんとした部屋がいい "…って……クスクス……全部勝手に決めちゃってさぁ…」
「…っ…蘭……後はオレが言うから、オマエ先に行ってろ」
「…フフ……リョーカイ。突き当たりの角部屋んトコね♪竜胆とかモッチー達もみんな集まってっから」
「おー」