第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
あらかじめ教えられていた住所へ向かうと
7階建てのマンションの下に停まっている車の後部座席から、ひとりの男が降りてきた
「大将、おつとめご苦労さま♪場所すぐに分かった?」
「…オゥ…」
男はイザナの後ろにいるレイナに視線を移した
「その子がウワサの彼女?…早く紹介してよ」
「…あ?………あー…コイツ、年少で知り合った灰谷蘭…」
「……………えー…それだけ⁇……ひでぇな大将…」
蘭は苦笑いしながらそう言うと
レイナに優しく微笑みかけた
「初めまして。よろしくね」
「……ぁ……織月…レイナです…」
「敬語なんてやめてよ。…オレも大将とタメだから」
『…そう、なんだ………じゃあ……蘭、君?……こちらこそよろしくね』
レイナが笑顔を返すと
蘭は少し面食らったような顔をした
有名な私立お嬢様学校の制服を着ている彼女を
興味深そうに見つめる
「……アハ。大将ってさぁ、期待を裏切らないどころかいつも超えて来るよね」
「…?…何言ってんだ蘭…」
「ううん、コッチの話♪……それじゃ大将…部屋案内するから入って……ホラ、姫も」
『へ?…姫?』
「ウン…今日から姫って呼ぶね♡」
『…………蘭……君…?』
「………レイナ……コイツの話はあんまりまともに聞くな」
「…アハハ……大将、マジでひでぇ…」