第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ
「……オレが着いた時…泣いてるみたいなレイナの声が聞こえて…急いで階段を上がってったら……男が非常口の方から逃げてくのが見えた…………間違いない…□△のリーダーだった…」
「……」
「……………レイナは……………服が破かれて……床の上にグッタリ倒れてた…………………アイツに……殴…られた…みたいで………頬が…腫れてて……」
言葉に詰まってしまった鶴蝶を
イザナはただ静かに見つめた
「…………レイナ………オレに……" 今日見たことはイザナには言わないで " …って…言ったんだ…………" こんな事…イザナに知られたら……生きていけない "…って…」
「……」
「……イザナ…………どうしよう………オレ……………レイナとの約束……破っちまった…」
そう言った鶴蝶の瞳から
涙が零れた
「………大丈夫だ…鶴蝶……後のことは全部オレに任しとけ……………よく…話してくれたな…」
声を殺して泣く鶴蝶の肩に
イザナは宥めるようにそっと手を置いた
その瞳には
黒い復讐の炎が宿っていた