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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ





夜の山下公園をふたり並んで歩く


懐かしい
自分とは違うリズムの足音

合わせるように速度を落とすと
彼女はイザナを見上げて嬉しそうに微笑んだ


「……」


胸の奥がくすぐったくなって
思わず微笑み返す


『……ねぇ……まだ帰りたくない…』

「………分かった…」


公園を出た2人は、中華街の方へと向かった


週末で賑わう夜の街
人混みの中、はぐれないように繋いだ手があたたかくて
「離したくない」と思ってしまう



美しいモノをを見て
綺麗だねと笑い合える相手がいる幸せを

手を伸ばせば握り返してくれる温もりを
イザナは知ってしまった


彼女を失うなんて
絶対に、考えられなかった









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