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裏夢・短編 詰め合わせ【東リベ etc.】R18

第15章 東京卍リベンジャーズ・黒川イザナ




次の日

放課後、いつもの橋へイザナが単車で向かうと
約束をしていないはずのレイナが欄干にもたれて立っていた


「…アレ…いつもより早くね?……部活は?」

『……休んだ…』

「……ぇ……じゃあ……ずっと待ってたのかよ…」


驚いたイザナに
レイナは深々と頭を下げた


『………イザナ………昨日は…ごめんなさい…』

「……………別に……オマエが謝ることじゃない…」

『……でも…』


レイナはイザナの切れた唇の端を悲しそうに見上げた


「………フッ……こんなの大したことねーよ……もう気にすんな…」

『……』

「……それより……オマエの方こそ…大丈夫なのかよ…………オレとは会うなって…言われたんじゃねぇの?」

『……っ………関係…ないよ…』

「……………オレにはよく分かんねーけど……オマエの親…オマエのことが大事だから心配して怒ってたんだろ?…だったら…」

『…だったら?』

「……」

『……ウチの親が心配するから…もう会わないの?……親に怒られたから…別れるの?……今日、会いに来てくれたのは…その話をするため?』

「…っ…違う…」

『…………良かった…』

「……」

『……どんなに反対されたって……私はイザナと離れるなんて…絶対無理だよ……出来ない…』

「……そんなの………オレ…だって…」

『…じゃあ………この話は…もうやめよ?』

「……」






山下公園の入り口に単車を停め
ベンチに並んで腰掛ける

夕日に染まる水面を見ながらたあいのない話をしていると、あっという間に日が落ちてしまう


「……そろそろ…帰るか?」

『…んー……なんか…ワゴンのアイスが食べたくなっちゃった」

「……こんな時間じゃ…もうやって無いだろ…」

『まだ居るかも知れないでしょ?…探しに行こうよ〜。お願い』

「……フッ……分かったよ…」


ベンチから立ち上がり、2人でアイス屋のワゴンを探したけれど
やっぱり既に帰ってしまった後だった


『…あーぁ……食べたかったな…』

「また来ればいいだろ?」

『……ウン…』


ションボリと俯いていたレイナが
ゆっくりと顔を上げる

上目遣いでイザナを見つめて、せがむように言った


『………イザナ…もう少し、散歩しよ?』






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